
日記は「自分の気持ちを知るための手段」
「人を怖がらずに話が出来るようにならなければいけない」
私が初めてそう意識しだしたのは、うつ症状が酷くなって会社を辞める少し前のことです。
まさか自分が何らかの心の病気だとは夢にも思っていませんでした。
こんなに人が怖くては、この先とても生きていけない。
私と、私にとって「普通」に見える人との間には、ずっと昔から大きな違いがあった……。
その違いとは、何なのか?
「自分の気持ちを常に良く分かっている。必要なら口にできる」
私には、こう見えました。
ところが私には「自分の気持ち」がありません。自分の心が、自分で何も分からないのです。
「何とかしなければ……」
私はまず、自分自身に「今、どういう気分?」「どう感じている?」と常に語りかけ、どんな小さな気づきにも耳を傾けようと試みました。
次に、それを確認するため、文章にしてみることにしました。
これなら人を相手に怖い思いをせずに済みます。誰にも迷惑をかけずに出来ます。
こうして私は、自分の気持ちを知るための手段として文章を書き始めました。
最初は誰にも見せるつもりはなく、ひっそりとパソコンに入力していたのですが、4年経った2002年に個人でホームページ(今は消えてしまいましたが)を開設し、「日記」として公開するようになりました。
絵や写真など、視覚に訴えるものを扱うことが好きだったことが、大きな理由です。
何の宣伝もせず、特定の知人(対人恐怖症の仲間が殆どでした)数名のみが訪れるHPに、私は日々思ったことを綴り続けました。
やがて読者がいつの間にか増え、ブログへ移行し、SNSへ移行しながら日記を続けました。
(諸事情でパソコンが手元に無かったり、うつや躁があるレベルを超えると、日記を書かなくなるようです)
そうして、間隔はまちまちなのですが、およそ15年間の「心の軌跡」が文字として残ったのです。
このサイトでは、その当時の私の言葉そのままの日記(特例を除く)を、1998年から年代別に載せています。Menuから年代を選択できます。